「スピーク電話は、従来のフリートークと何が違う?」「英語がスラスラ出てこなくても会話になる?」
そんな疑問を確かめるため、AI英会話アプリ「スピーク」の新機能「スピーク電話」を使ってみました。
印象に残ったのは、日本語で助けを求めながら英語で話せることと、前日に話した内容が翌日の会話につながることです。話すことに苦手意識がある私でも、分からないところを確認しながら続けられました。
この記事では、実際の会話、文法の修正例、復習レッスンの内容を紹介します。フリートークとの違いや復習レッスンの生成条件について、スピーク側に確認した回答も掲載しています。
スピーク電話とは?使えるプランと基本機能
スピーク電話は、AI先生と電話のように会話しながら英語を学べる機能です。2026年10月20日に日本国内で正式提供が始まりました。
公式発表では、日本語でのサポート、過去の通話を覚えるメモリ機能、会話中のフィードバック、専用の復習レッスンの自動生成が特徴として紹介されています。対象はPremium Plusプランで、アプリ内の「練習」タブから利用できます。
今回の体験条件は次のとおりです。
| 項目 | 今回の体験条件 |
|---|---|
| 体験日 | 2026年10月22日・23日 |
| 端末・OS | iPhone・iOS |
| 契約プラン | Premium Plus |
| 通信環境 | 自宅のWi-Fi |
| 通話時間 | 各10分×4回、計40分 |
| 利用回数 | 1日2回、2日間 |
| 生成された復習レッスン | 2個、各7問で計14問 |
| 復習にかかった時間 | 2個合わせて約3分 |
私の英語力は、聞き取りより話す方が苦手で、音声だけより文章がある方が理解しやすいと感じています。
7日間無料体験 or 1ヶ月180円使い放題
料金やプランごとの違いは、スピークの料金・プランを解説した記事をご覧ください。
スピーク電話とフリートークの違いを取材
違いについてスピークへヒアリングしたところ、どちらもAIと話す機能ですが、フリートークは「特定の場面を練習する相手役」、スピーク電話は「継続して学習を支える先生」という違いがあると回答がありました。
| 比較項目 | フリートーク | スピーク電話 |
|---|---|---|
| AIの役割 | シナリオ内の会話の相手役 | 学習者をサポートする先生 |
| 会話の準備 | シナリオを事前に設定する | 台本なしで会話を始められる |
| 会話の進み方 | シナリオに沿った、1ターンごとのロールプレイ | 自由な話題で会話し、途中で質問や確認もできる |
| 継続性 | 1回ごとの単発練習 | 過去の会話や間違いを踏まえて続く |
| 得意な用途 | 注文、予約、入国審査など特定場面の練習 | 日常の話題を広げながら、自分に合った練習を続ける |
| スピーク電話でできること | ― | 日本語での質問、ハンズフリーでの会話 |
※スピーク側からの回答をもとに整理しています。
例えば、「海外旅行でレストランの注文に困らないようにしたい」という目的なら、フリートークでその場面を練習する使い方が考えられます。
一方、「休日の過ごし方や趣味について話し、前回の続きも話したい」という使い方には、スピーク電話が合いそうです。

実際、スピーク電話で前日の話が翌日につながる様子を体験し、単発の練習とは違う使い方ができると感じました。
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【体験1】日本語で聞き直すと、意味を理解して英語で答えられた
初日は、自己紹介から始まり、英語を学ぶ理由、休日の過ごし方、リラックス方法へと会話が進みました。
最初の質問は、初級の英語でも答えられる内容だと感じました。ただ、話題が深くなるにつれて、質問の理解や回答が難しくなる場面もありました。
そこで役立ったのが、日本語でのサポートです。
「なんて言ったの」という聞き方でも説明してくれた


質問が分からなかったときに「日本語で教えて」と頼むと、日本語で説明してくれました。その後、英語でもう一度会話が始まるため、質問の意味を理解した状態で答えられます。
「なんて言ったの」と短く聞き返したときも、日本語で教えてくれました。
私にとって使いやすかったのは、助けを求めるための英文を考えなくてよいことです。質問が分からず黙り込む前に、日本語で確認できました。
知らない文化や話題の背景も確認できる
お笑いの話では、アメリカのスタンドアップやシットコムが話題になりました。
私がよく分からないと答えると、それらを解説したうえで、どのようなお笑いのスタイルが好きなのかを聞き直してくれています。
英語そのものだけでなく、話題の背景を知らないために答えられないこともあります。今回はその背景を確認し、自分の好みについて話を続けられました。
2日目に「簡単な質問にして」と頼んだときも、短い文章で簡潔な質問に変更してくれました。
難しいと感じたら、その場で説明や質問の仕方を変えてもらえる。 この点が、会話を続ける助けになっています。
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【体験2】前日の話を覚えていて、話題を変えてくれた
メモリ機能については、同日と翌日の会話で継続性を感じました。
初日の2回目は、1回目の終了時の続きから始まりました。さらに翌日には、最初に「昨日の話の続きか、何か違う話をするか」と聞いてくれています。
お笑いの話から、前日に話したファッションへ
初日は、休日に洋服を買いに行くことが多いと話していました。その後、リラックス方法としてお笑い番組を見ると答え、お笑いの話題に移っています。
2日目もお笑いの話をしていたところで、あえて「他の話に変えない?」と尋ねてみました。すると、次のように返ってきました。
もちろんです。話題を変えましょう。例えばファッションの話はどうでしょう?最近買ったお気に入りの服はありますか?
直前のお笑いの話だけでなく、前日に話した洋服への関心も会話に反映されていました。
毎回自己紹介や趣味の説明を繰り返すのではなく、以前に伝えたことを踏まえて質問してもらえる。この体験から、続けて使う意味を感じました。
ただし、今回確認したのは2日間の会話です。数週間後にも何を覚えているか、過去の内容をどこまで正確に引き継ぐかまでは検証していません。
好きな芸人「千鳥」の話も広がった
好きな芸人として「千鳥」と答えると、AIは次のように反応しました。
Nice! Chidori has a great style, full of playful banter.
その後も、ボケとツッコミのタイミングに触れたり、千鳥の番組で特に笑ったものを聞いたりしてくれました。
この応答だけで知識の正確さ全体を判断することはできませんが、今回の会話では、好きな芸人の名前から番組の話へと進めています。自分が話したい話題を、英語で話すきっかけになりました。
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【体験3】あえて間違えた英文にも、音声と画面でフィードバック


会話が続くだけでなく、間違いを指摘してくれるかも試しました。以下は、訂正されるかを確かめるため、あえて言ってみた英文です。
| 自分が言った英文 | AIが示した英文 |
|---|---|
| I have a variety in colors. | I have a variety of colors. |
| I go to lunch and dinner. | I go out for lunch and dinner. |
一つ目については、“of”がポイントであり、「a variety of」で「いろいろな~」という形になると日本語で説明してくれました。そのうえで、修正した文を言ってみるよう促しています。
二つ目では、「go out for+食事」という表現を提案されました。こちらは今回の会話で示された言い換えであり、元の表現があらゆる文脈で誤りという意味ではありません。
フィードバックは、音声と画面の両方で確認できました。また、学習記録にも「修正」として残り、会話のスクリプトも記録されています。
話している最中に説明を聞き、後から文字でも確認できるため、その場で理解しきれなかった部分を見返せました。
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【体験4】復習レッスンは計14問。毎回必ず生成されるわけではない
今回の4回の通話では、復習レッスンが2個生成されました。それぞれ7問あり、計14問に取り組んだ時間は約3分です。
会話後すぐに取り組むことも、後から開くこともできました。
復習レッスンの場所と生成条件を確認
スピーク側に確認したところ、生成された復習レッスンは、以下の場所に表示される仕様です。
「練習」タブ →「復習」→「苦手」
また、復習レッスンが生成されるかどうかは、会話内の間違いによって変わり、毎回必ず生成されるわけではないとのことでした。
そのため、通話後に復習レッスンが見当たらなくても、それだけで不具合とは限りません。
今回よいと感じたのは、会話と復習が同じアプリの中でつながっていることです。通話中は伝えたい内容を話すことに集中し、終わってから文法や表現を振り返れました。
生成される問題数や取り組みにかかる時間が、いつも同じとは限りません。
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使い心地は?ハンズフリー・テキスト表示・10分の区切り
機能だけでなく、実際に続けられそうかという点でも使い心地を確認しました。
答えが出るまで待ってくれるので、焦りにくかった
会話の途中で言葉が出てこなくなっても、今回の体験では催促されませんでした。
私が特に気楽だと感じたのは、相手の表情を気にしなくてよいことです。「待たせてしまっている」と焦る気持ちが少なく、自分のペースで回答を考えられました。
画面を見ずに話すことも、文字を読むこともできる
通話中に毎回画面をタップする必要はなく、ハンズフリーで会話を続けられました。画面を見ず、電話のように話すこともできます。
一方、やり取りはチャットのようにテキストでも表示されます。音声だけより文章がある方が理解しやすい私には、こちらも便利でした。
聞く・話す練習をしながら、必要なときだけ文字で内容を確認する。会話後にはスクリプトを読み返す、といった使い方ができました。
10分になるとAIが終了を知らせてくれる
今回の利用では、1回の最大通話時間は10分でした。画面に残り時間が表示され、時間になると「Our time’s up for today」とAI側から終了を知らせてくれます。
長く話したい場合には区切りになりますが、私の場合は1日2回ずつ取り組む形で利用できました。初日は、次の通話でも前の話を続けられています。
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気になった点は、話が深くなると難易度も上がること
最初の質問は答えやすくても、理由や好みを詳しく説明する段階になると、難しさを感じました。最初から最後まで、何も頼まなくても自分に合った難易度になるとは限りません。
ただ、私の場合は「簡単な質問にして」「日本語で教えて」とお願いすることで、会話を続けやすくなりました。
英語が分からないまま黙ってしまったり、別の翻訳ツールで正しい回答を用意したりするより、その場で意味や言い方を聞き、英語で答える方が、自分で発話する機会を増やせると感じます。
話す、質問する、言い直す、復習するという練習を続けやすかったことが、今回の実感です。
スピーク電話はどんな人に向いている?
今回の体験から、次のような人にはスピーク電話が合いそうだと感じました。
- 英語を話すのは苦手だが、まずは声に出す機会を増やしたい人
- 相手を待たせることが気になり、自分のペースで考えにくい人
- 分からないところを日本語で確認しながら会話したい人
- 趣味や日常について、前回の続きを話したい人
- 会話だけで終わらせず、修正内容や復習も確認したい人
一方、練習したい場面が明確なら、フリートークとの使い分けを考えるとよさそうです。例えば、旅行前に注文や入国審査のやり取りを練習したい場合は、スピーク側もフリートークを特定場面の練習に向く機能として説明しています。
スピーク全体の評価を確認したい方は、スピークのレビュー記事も参考にしてください。
オンライン英会話と迷う場合は「何を練習したいか」で考える
今回はオンライン英会話との比較受講はしていないため、学習効果の優劣は判断できません。
ただ、自分のペースで考え、日本語で質問しながら発話を増やしたい私には、スピーク電話の使い方が合っていました。
人間の相手ならではの経験談や価値観、表情も含めたやり取りを重視するのか。それとも、まずは話すことへの負担を減らし、英語を口に出す練習を重ねたいのか。自分が求めている練習を整理すると選びやすくなります。
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ほかのAI英会話アプリも検討している方には、スピークバディとスピークの比較、Talkfulとスピークの比較もあります。
スピーク電話について気になる疑問
英語初心者でも使えますか?
今回の体験では、日本語での説明や、質問を簡単にしてもらうお願いに対応してくれました。話すことが苦手な私も、助けを求めながら会話を続けられています。
ただし、私は聞き取りがある程度できる状態で試しています。英語を学び始めたばかりの人にも、同じように使いやすいとは断定できません。
復習レッスンが出ないのはなぜですか?
スピーク側への確認では、会話内の間違いによって生成の有無が変わり、毎回必ず生成されるわけではありません。生成された場合は「練習」タブの「復習」内にある「苦手」に表示されます。
無料でもスピーク電話を使えますか?
対象はPremium Plusプランです。しかし無料体験でもスピーク電話を使うことが出来ます。7日間無料体験と1ヶ月180円体験を選べます。
無料で試せる範囲や条件については、スピークは無料でどこまで使えるかを解説した記事と、現在のアプリ内の案内をご確認ください。
スピーク電話は「会話を続けながら学ぶ」使い方ができた
2日間試して、私は今後もスピーク電話を使いたいと感じました。
特に印象的だったのは、前日に話したファッションへの関心が、翌日の話題につながったことです。単発で決まったやり取りを練習するだけでなく、自分について少しずつ伝え、話を深めていく練習ができました。
スムーズに英語だけで話せるのは理想です。しかし、今回の私には、分からないことをその場で確認し、教わった言い方で答える方法が合っていました。
「分からない」「もっと簡単に聞いてほしい」と伝えることも含めて会話に参加する。その積み重ねによって、自分に合う学習ツールとして使っていけると感じます。
スピーク電話に興味がある方は、会話が滑らかにできるかだけでなく、困ったときに助けを求められるか、前回の続きも話したくなるか、復習まで取り組みたいと思えるかを、自分に合うかどうかの判断材料にしてみてください。
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Weblio編集部はWeblio辞書や学校法人/教育機関へ250件以上導入されているWeblio英会話などの学習サービスを通して、学習支援事業を展開しているGRASグループ株式会社のメディア部門です。
【編集部メンバー】
・高校時代、英語の偏差値40台が勉強と半年の留学でTOEIC870点を取得
・オーストラリアの大学院卒業で留学経験があり、英検準1級取得
・前職が中学校・高等学校の英語教諭でIELTS Overall 7.0取得
・中学生でインターナショナルスクールに編入し、英検2級を取得。




























